第32回 福岡県吹奏楽コンクール 高校の部 (2016年8月6日) 審査結果と雑感

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本日 福岡サンパレスに吹奏楽コンクール 福岡県大会  高校の部を聞きに行きました。

演奏団体、曲目、指揮者、個人的な予想と実際の審査結果は以下のとおり。

審査結果

番号 演奏団体 指揮者 審査結果 予測 自由曲
1 福岡県立久留米高等学校 大坪 直樹   TO A NEW DAWN(新しい夜明けに)
            P.スパーク
2 北九州市立高等学校 田中 敦大 銀・代表   ディオニソスの祭り
            F.シュミット
3 福岡県立城南高等学校 幸島 光義 銀・代表   歌劇「トゥーランドット」より
            G.プッチーニ
            後藤 洋・幸島 光義 編
4 福岡県立鞍手高等学校 中村 直美   シネマ・シメリック
            天野正道
5 福岡県立修猷館高等学校 西嶋 克豊   復興
            保科 洋
6 福岡県立東筑高等学校 中西 哲郎 銀・代表   ウィズ ハート アンド ボイス
            D.R.キリングハム
7 九州産業大学付属九州産業高等学校 榊 純一 Festival Variations
            C.T.スミス
8 嶋田学園 飯塚高等学校 畑中 洋介 バレエ音楽「シバの女王 ベルキス」
            O.レスピーギ
            加養 浩幸 編
9 大牟田高等学校 川口 春生 シネマ・シメリック
            天野正道
10 福岡県立福岡中央高等学校 梁井 浩 「交響曲第1番」より
            R.ジェイガー
11 福岡県立門司学園高等学校 中嶋 恭子 トリトン・デュアリティ
            長生 淳
12 精華女子高等学校 櫻内 教昭 金・代表 ワイン・ダーク・シー
            J.マッキー
13 福岡県立嘉穂高等学校 伏見 宣之 金・代表 宇宙の音楽
            P.スパーク
14 福岡県立春日高等学校 手嶋 聡 銀・代表 ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~
            福島 弘和
15 福岡工業大学付属城東高等学校 武田 邦彦 金・代表 プラネット・ナイン~未知への軌跡~
            樽屋 雅徳
16 福岡県立京都高等学校 石田 聖三 復興
            保科 洋
17 中村学園女子高等学校 石坂 久 金・代表 歌劇「アンドレア・シェニエ」より
            U.ジョルダーノ
            宍倉 晃 編
18 福岡県立八幡高等学校 杉名 信二 交響曲第三番より 第3楽章・第4楽章
            J.バーンズ

審査員からの総評

成績発表の前に連盟の理事長の言葉があり、そこで審査員からの全体の総評が述べられていました。

  • オーバーブロー気味だ。音量より音色を重視する
  • マーチで大切なのはテンポキープ。イントロから最初のマーチに入る部分、リズムが滑る団体が多い。
  • はじめのファンファーレの音形が見えない。

コンクールでのマーチは如何に「減点をなくすか」が大切です。楽譜通り、ルール通り正確にこなすことが求められる。マーチはアップテンポで明るい曲調のものが多いですが、審査はシビアになりがち、というのが見ていて思うことです。低音の頭打ちと中音の後打が全体のテンポの根幹をつくります。ここが崩れてしまうと全体を通してメロディだけが上滑りして曲の重心が失われたようになる…。

今回の審査員は

  • 近藤 孝司(日本センチュリー交響楽団 トロンボーン奏者)
  • 武内 安幸(愛知県立芸術大学教授 トランペット奏者)
  • 延原 弘明(Osaka Shion Wind Orchestra クラリネット奏者)
  • 橋本 多喜男(元Osaka Shion Wind Orchestra 打楽器奏者)
  • 水科 克夫(前航空中央音楽隊長 サクソフォン奏者)

このようなメンツでしたが、とくに前航空中央音楽隊長のマーチへの点のつけ方が厳しかったので、銀賞量産大会となってしまったのでは、と推測します。

演奏団体ごとの印象

それでは、以下は実際に会場にて演奏を聞いた団体に対する私の個人的雑感です。

私が聞いたのは7番 九州産業高等学校から、最後までです。城南と修猷館が聞けなかったのは惜しかった。

  • 7.九州産業高等学校:フェスティバル バリエーションは金管がバリバリ鳴らす曲。九州で演奏すると旧精華の藤重先生時代をどうしても思い出しますね。しかし金管の高音、とくにTpが苦しそうでした。中音は上手でした。
  • 8.嶋田学園飯塚高等学校:畑中洋介先生は次郎丸中学校を指揮されていた頃から情感を歌わせるのが非常に上手な方だと思っています。それは本日の演奏でも健在でした。Tuttiの響きが秀逸で、私は金賞予想でした。この団体の音作りは好感が持てます。しかし自由曲終盤のTpのバンダは必要でしょうか?個人的にはいらなかったと思います。結果銀賞でしたが、銀の中でも上位なのではないかと予測します。
  • 9.大牟田高等学校:自由曲のシネマ・シメリックは本日2回目。強奏時に金管の音が飛び散ってしまいました。残念。
  • 10.福岡県立福岡中央高等学校:すみません、途中寝ていました。どうやら音がステージ上で止まる団体と客席まで抜けてくる団体とが明確に分かれており、前者だと眠くなるみたいです…。高校の部だと強奏部ではほとんどの団体がステージを抜けてきますが、弱奏でも抜けるようになると1ランクアップするイメージですね。つまりは日頃の音作りが重要ということでしょう。
  • 11.福岡県立門司学園高等学校:指揮の中嶋恭子先生は明日の中学の部でも門司学園中学校の棒振るんですね。課題曲も自由曲もそれぞれで変えてきているし、スーパータフなおばちゃんですね。しかし指揮を見てびっくり、最初から最後まで三拍子を三角形で振り抜いていました。界隈では有名な方なのでしょうか?
  • 12.精華女子高等学校:ここで一気に会場内に人がなだれ込んできて立ち見が出る状態に。藤重先生時代の絶対的な安定感的はなく、見ていて良い意味でドキドキしました。自由曲の「ワイン・ダーク・シー」は精華女子の新しい一面を見せてくれたと思います。金管が前面に出てくるゴージャスサウンドは健在でした。
  • 13.福岡県立嘉穂高等学校:選曲が選曲というのと、演奏順が見事にかぶったがゆえに精華に喧嘩売ってるように見えてしまったのは私だけでしょうか?(笑)そして上手い。聞いていて九州大会出場安定だと感じました。
  • 14.福岡県立春日高等学校:課題曲Ⅰ、マーチの設定テンポが遅い。いや、遅くてもいいんです。しかしマーチのテンポ設定が遅いのは演奏によほど自信がある場合を除きやらない方が無難だと思います。とにかくアラが目立ちやすくなるので。
  • 15.福岡工業大学付属城東高等学校:武田先生率いる城東は、本日NO.1の演奏でした。もう全国大会かと思うレベルの仕上がりで、他団体より頭一つどころか三つ四つ分は抜けていました。コンクールで審査されているということを忘れさせ、曲の世界観に浸らせてくれるレベルの演奏は、すでに高校の部という枠も超えて超ド級クラス。相変わらずの金管のラグジュアリーなサウンドが秀逸。武田先生は北九州の沼中学校を指揮していた頃もGRセレクションで曲中に合唱を取り入れてました。(確か声で各パートの楽譜を‘合唱’する指導をしているから、楽器での演奏と同等、もしくはそれ以上に上手い)ぶっちゃけ今日の曲中の歌はあってもなくても金・代表は揺るぎないですね。
  • 17.中村学園女子高等学校:Tubaが木管の後ろ、Hornの目の前、ステージの中央辺りに陣取り、コントラバスと離れているという独特の配置。ホルンの裏拍打ちとの関係でそうなったんだと思いますが。この作戦はマーチを演るにあたり奏功したかもしれませんね。課題曲Ⅰでのマーチテンポは遅めでしたが、それでも金賞にのせてくるあたりがすごい。自由曲はいかにも女子高らしい選曲で、最近本当に背伸びしすぎな選曲が多い中で、身の丈にあった選曲だと思いました。おそらく4位の金賞だと思うので、九州大会ではどこまで仕上げてきてくれるか楽しみですね。

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さて、これでようやく来る8/21(日) 九州大会(in福岡サンパレス)の演奏順も確定して、午前の部・午後の部どちらのチケットを買うか判断が可能になりました。

演奏順はこちらから。なかなか悩ましいですね(笑)

まぁ、中学・高校の部は購入に際して、「中学前半」「中学後半」「高校前半」「高校後半」のいずれか一部門のみ、そして一人が一度に購入できる枚数は2枚までという、超ハードな制限がありますが…。やはり一番人気は「高校後半」でしょうか。精華も出ますし、そのまま全日本吹奏楽コンクールへの推薦団体発表も聞けますしね。

チケットの発売は8/13の午前10時からイープラスにて。

 

 

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