キャッシュフローゲーム略してCFG、総プレイ回数20回越えのカワ女(@kyzyo3)が送る新シリーズです。
CFGというと某ねずみ講ビジネスの勧誘やらの入り口に使われていたりでイメージ良くないことも多いですが、単純にボードゲームとしての妙味に富んでいると個人的には思います。スマホアプリのゲームやるならCFGやるほうが数倍楽しいと断言できます。
(携帯のアプリゲームは'楽しさ’より「すき間を埋める」という別方向の発散を担っているので一概に比較するのもナンセンスですが。)
勝ちやすい職業を選ぶ
まずゲーム開始時に職業を決めるのですが、このとき選ぶ職業によってゲーム難易度が変わる。
初心者がまずは初戦を無難に勝てるように、ということであれば難易度の低い職業を選ぶのが「吉」。
ポイントは総支出が少ない職業を選ぶこと。
各職業の月々のキャッシュフロー(cf)を総支出で割ってみると下記のようになる。
職業 | 収入 | 支出 | キャッシュフロー(cf) | キャッシュフロー(cf₎/支出の割合(%) |
医師 | 13,200 | 9,650 | 3,550 | 36% |
パイロット | 9,500 | 6,900 | 2,600 | 37% |
弁護士 | 7,500 | 5,420 | 2,080 | 38% |
教師 | 3,300 | 2,190 | 1,110 | 50% |
エンジニア | 4,900 | 3,210 | 1,690 | 52% |
秘書 | 2,500 | 1,620 | 880 | 54% |
トラック運転手 | 2,500 | 1,620 | 880 | 54% |
看護師 | 3,100 | 1,980 | 1,120 | 56% |
機械工 | 2,000 | 1,280 | 720 | 56% |
ビジネスマネージャー | 4,600 | 2,930 | 1,670 | 56% |
警察官 | 3,000 | 1,880 | 1,120 | 59% |
ビル管理人 | 1,600 | 950 | 650 | 68% |
漏れている職業がある気がするが、、、。
この表の限りで最もプレイ難易度の高い職業は医師、最も何度の低い職業はビル管理人ということになる。
慣れていないと月々のcfの金額が多い職業に目が行きがちだが、このゲームの勝利の定義は「総支出を上回る不労所得を得て、ラットレースを抜けてファーストトラックへ移ること」なので総支出が少ないほうが単純に有利なのだ。
Oppotunityを無駄にするな!
ここでははじめに結論を。はじめっからBig Dealカードを引かないこと。
このゲームのボードをよく見てくださいね。
人生ゲームとかって基本的に一方通行で、一度通り過ぎたら何らかのイベントが起こって駒を後戻りさせない限りゴールに向かって進んでいく。
CFGはコースはドーナツ型の円形になっており、同じところをグルグル回る'ラットレース’仕様になっている。つまり繰り返すイベントは同じで、引き当てるカードによりゲームが展開していく。
このゲームの要はできるだけたくさん順番を回して投資機会を増やせば必ず上がれる設定になっていること。
プレイするときは時間的制約を設けることがほとんどのはずなので、1回の通しプレイでめくるOppotunityカードの枚数には限りが出てくる。
基本的にこの緑のOppotunityカードの内容を判断・実行していかないと勝利の定義であるラットレース脱出に至るのは難しい。
初心者がOppotunityに止まって悩むのがBig Dealを引くのかSmall Dealを引くのかということ。
その時に覚えていてほしいのがBig Dealの不動産物件購入に必要な最低金額はおおよそ$5,000以上という知識。
手元資金が少額の序盤からいきなりBig Dealを引いてしまって結局購入できずにカードを場に流して1ターン無駄にするという初心者あるあるを防ぎましょう。
ちなみに$5,000以上持っていないとBig Dealひいてはいけないというものではありません。
自分の手元に資金がなくても選んでBig Dealを引く局面も存在することを書き留めておきます。
借金は悪ではない
このCFGでは「借金」をすることができる。銀行(バンカー)から月々10%という、現実世界から考えるとその辺の消費者金融よりもさらなる暴利(笑)で借入ができるのです。
暴利だからといって銀行から借金することを避け続けていると結局ラットレースから抜け出せないシーンが多いのも、このCFGの事実。
このゲームのROI(Return on investment)【投資した資本に対して得られた利益のことを指す。】はざっくり30~40%で設計されているので、借金して物件を購入しても手残りがあることも多い。
言い換えると「借金は悪」という固定観念の強い人には借金の仕方を体験できる格好の機会であるとも言えます。
上がるために必要な総金額をあらかじめ算出しておく
前述で述べたように、このCFGのROIは基本30~40%で設計されている。
ゲーム初めの段階で職業が決まる=月々の総支出額が定まる。
そうすると(月々の支出額×12(か月)₎÷0.4で計算してやると、ラットレース脱出に必要な総額の目安を算出することができる。
例えば、医者なら月々の支出額:$9,650×12か月=115,800
これをROI40%なら0.4で割ってやる→115,800÷0.4=$289,500-
$289,500-が医者のラットレース脱出に必要な目安の金額。
初めてのプレイでどんどん回転していくキャッシュを押さえて、総額いくらくらいを動かしているか把握するのはなかなか至難のワザではありますが、まとまった金額がポンと手に入ったときにどれくらいゴールに近づいたかを手っ取り早く確認できます。
ゲーム上とはいえ、まとまった金額が入ってきたときに頭が真っ白になるのもまた人間の性というもの。
慣れるにはトレーニングが必要ですが、ゲームクリアに必要な「お金の量」をあらかじめ明示しておくことで無駄な混乱や行動を防ぐことができます。