2020年10月25日に福岡サンパレスで行われた
吹奏楽スーパーバンドフェスティバル2020 西日本大会
行ってきました!
今年の夏はコンクールが開催されなくて、イチ聴衆の私も吹奏楽のない夏の寂しさを感じていたので
今回のコンサート情報聞いた時に迷わずチケット購入しました♪
プログラム(演奏順と演目)
アイキャッチ画像は司会を務めたオザワ部長と講評の小澤瑠衣さんのツーショットね。
さてさて当日の参加ラインナップはこんな感じ。
福岡市長丘中学校 | 42名 | 宮本昇 |
たなばた J-Best~日本を勇気づける名曲たち~ 学園天国 |
福岡市城南中学校 |
65名 | 小寺聡 |
マーチ・ブルースカイ 鷲の舞うところ 陽はまた昇る ディズニー50周年セレブレーション |
九州産業大学付属九州高等学校 | 65名 | 小川哲平 |
ミリタリー・エスコート 「GR」よりシンフォニック・セレクション 坂本九コレクション |
福岡工業大学附属城東高等学校 |
53名 | 幸喜隆 |
巨人の肩に乗って ウィ・アー・ザ・ワールド ディープ・パープル・メドレー |
岡山学芸館高等学校 | 60名 | 中川重則 |
ルイ・ブルジョアの賛歌による変奏曲 Happy Smile Again 銀河鉄道999 |
近畿大学附属高等学校 | 75名 |
小谷康夫 |
ワイルドナイツ! レスプレンデント・グローリー 美しき二つの翼 |
東海大学付属大阪仰星高等学校 | 78名 | 藤本佳宏 |
五月の風 ドラゴンの年 YOUNG MAN‐YMCA‐ |
鹿児島県立松陽高等学校 | 63名 | 立石純也 |
ブリュッセル・レクイエム モリコーネ・パラダイス アルトサクソフォンと吹奏楽のための 行進曲「南鳥島の光」 |
おかやま山陽高等学校 | 43名 | 松本壮史 |
ピアノと管弦楽のための協奏曲 The Bolero!! |
玉名女子高等学校 | 117名 | 米田真一 |
オルレアンの少女 坂本九コレクション Z伝説~終わりなき革命~ |
明浄学院高等学校 | 91名 | 小野川昭博 |
オーメンズ・オブ・ラブ ウィークエンド イン ニューヨーク ジャパニーズグラフィティ A・RA・SHI~BeautifulDays~ ブギウギ ビューグル ボーイ |
精華女子高等学校 | 113名 | 櫻内教昭 |
Poeme Montagnard 虹の彼方に ライオンキングメドレー |
わたしは午前中の近畿大学附属高等学校まで聞いてきました。
先に言っておくと、藤重先生とサックス奏者の小澤瑠衣さんが講評で控えており、
午前中の6団体終わった段階で一度ステージに出てきましたが、まぁ特に講評という内容ではありませんでしたね(笑)
今回はこの演奏会が企画されたこと自体に大きな意義があるので、
藤重先生もそこに対して言及されてました。
主催のトッティ・ミュージック・エンターテイメントさんありがとう、と。
今回は司会が良かった!
吹奏楽の演奏会って低予算だから専門の司会を置くことってなかなかないんだけど、
吹奏楽界隈では有名なオザワ部長が各団体のインタビューと演奏終わりに感想を述べていて、
それがまたちょうどよい温度感でした!
各団体の部長にインタビューする時間が結構ゆったり設けられていて、
それぞれのバンドカラーがそこで垣間見えました。
指揮者・指導者には一切インタビュー無しなのがホントよかった。
主役は生徒たちだからね。
各団体がステージ上で5分間音出しするんだけど、これめちゃめちゃいいですね~。
普段の練習風景の想像が膨らむ膨らむ!
各校をかいつまんで
長丘中学校を聞いていて
「やっぱコンクール無いから曲の仕上がりってこんなもんだよね、練習もできなかっただろうしさ、仕方ないよね」
って思いながら聞いてた(全然上手ですよ!?)ですけど、
城南中学校の音出し聞いた瞬間「うおっ!?」ってなりましたね(笑)
1曲目が「マーチ・ブルースカイ」だったんだけど、
カッチリとテンポキメてきたバッチバチの仕上がりっぷりにテンション上がりましたね~
強豪校ってコンクール無くてもしっかりモチベーション維持してくるのねってホント感心しました。
3曲目の「陽はまた昇る」はフィリップ・スパークが東日本大震災を受けて作った曲で、
静かな響きを聴かせる作りなんだけど、
これがとてもよかった。
演奏表現による情緒の持って行き方を心得てて、この日の演奏で唯一涙出そうになりました。
九産大付属九州高等学校のGRも良かったですね。
もうコンクール自由曲として演奏されつくしてて、かなり浸透している曲目だけに、
聴衆の期待値も自然と上がっちゃうけど「ここでこう吹いてほしい」っていうのがしっかりハマっていて気持ち良い演奏だったな。
城東高校は「ん?どうしちゃったの?ちょっと精細を欠いてない?」って思ってしまって
巨人の~は演奏が冗長に感じてしまいました。
岡山学芸館高校のルイブルジョアも良かった~!
ていうか普段だったらサンパレスで聞けない学校の演奏が近場で聞けちゃうっていうこの演奏会のすごさを改めて実感した瞬間でした。
近畿大学付属高校の演奏が超高校生級すぎた
ハイ!一番書きたかったのが近畿大学附属高校の演奏!
いやーマジでよかった。音出しから斬新だったよね~
前知識ゼロで見てたので、オザワ部長の紹介で「ジャズコンテストで~」みたいなコメントを聞き流していたのですが、
音出しからノリノリ!
後からよくよく調べたらシンフォニックジャズ&ポップスコンテスト全国大会で
総合グランプリ獲得している学校なんだよね。(オザワ部長ちゃんと言ってたわよ)
そもそもシンフォニックジャズなんていうジャンルがあったんだっていう衝撃と
演奏のドライブ感と技術の高さと相まって脳天から雷で打たれるってこういう感覚を言うんだろなって思った。
なんというか、根本的な音楽に対する向き合い方の違いを感じたんですよね。
クラシック畑一辺倒ではこの人たちには敵わないよ…ってやつ。
1曲目の「ワイルドナイツ!」で会場内も異例の演奏にざわついて大阪からエライ団体が来てもうた!みたいな(笑)
3曲目が真島俊夫さんの作曲だったんだけど「美しき二つの翼」って聞いたことない曲だなって思いながら、
どクラシックで締めるのかな?とか思ってたらシンフォニックジャズのために作られた曲でこれまたド肝を抜かすっていう(笑)
クラシックはひたすら譜面に忠実に曲の世界観を完成させていくし、
ほとんどの学生たちがやっている練習や合奏を含む作業はそこの完成度をいかに高められるかという部分だと思うんだけれど、
ジャズって真逆と言って差し支えない要素なのよね。
一個人の感想だけど、スウィング感とかグルーヴ、ドライブ感なるものは確固たる技術の礎の上に表現者の意思が必要になるから
さらに一段レベルが高いワケ。
ソロでアドリブとかは最たるものだよね。
自分が学生の時にやれって言われたらゲロ吐くんじゃないかって思う。
そういうワケでこの度めでたく近大附属高校、小谷康夫先生のファンになりました(笑)
午前が終わってコメントしに藤重先生が舞台に上がってくるときと
ソデにはけるときに小谷先生と小さく手を振りあってるのが可愛かった笑
藤重先生ってホント気の良いおっちゃんだよね。