2016-11-16
最終更新:2016-11-17
- 自動車免許は持っているけどペーパーで、車と言えば助手席に乗る専門だった。
- 会社で社用車の助手席に上司を乗せて運転したら「Death Drive」とあだ名を付けられて、その日以降運転をさせてもらえなくなった。
車に対してたいした興味も、知識もなく、運転はうんこちゃんレベルな私が、通勤に車が必須となり、車を購入するに至った過程をここに記す。
私同様、車を強制購入せざるを得なくなった可哀そうな世の中の女子たちの参考にでもなれば幸いである。
※あ、ちなみに今回は下取なしで購入する前提で金額等算出してます。
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Contents
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1.前提のはなし(新車か、中古か、新古車か?)
1-1.新車神話
車の使用用途によってどんな車を買うか、大方決まってきます。
車に詳しくなければ、新車買えばいいのか、中古車で良いのかすらも分からないと思います。
あまり車種や性能にこだわりがなく‘普通に’乗れればOKという方は中古車で良いでしょう。予算を大幅に削減できます。
ただし、中古車で難しいのは「車選び」と購入後の車との付き合い方。今現在車の知識がゼロな方は多少の知識を頭に入れながら、自身の条件に合う車探しをしなければなりません。
その少しの手間と労力を掛ける余裕がない!!という方は黙って新車もしくは新古車を買うことをおススメいたします。
その場合には、色/メーカー/使用用途/大きい車がいいか、小さい車がいいか/運転は得意か、このあたりが決まっていれば、お店に行けば店員さんが見合うものを喜んでピックしてくれます。実際の車を見せてもらったり、試乗したりして選ばせてくれるはずです。
しっかし新車ってめちゃめちゃ高いですよね。日本人は結構なんでも新品買いたがる傾向が強いというのは一般に言われることですが、車と生活雑貨買うのとでは金額のケタが全然違うので、重度の潔癖症で1ミリでも他人の手アカのついたモノなんか無理!って人だけが新車買えばいいと思います。
あとは車に掛ける労力を究極に省きたい方向けかな。
街の車屋を見ていると圧倒的に‘新車を売る’ためのサロンとかメーカーの店舗が多すぎますよね。
「移動の手段としての車」を考える時、新車は購入の対象にする必要はないかと。新車の原価にのっかる種々のコストを考えるとパフォーマンスが悪いと感じます。
なぜか人間は金額の大きいものを購入する時ってドンブリ勘定になる傾向がある(恐らく商品に対する相場観がなく、感覚がマヒしてしまうのが要因)ので、そういう時こそコストパフォーマンスの意識を高くしておくべきでしょう。
1-2.折衷案は新古車
「新車が欲しい!だけど価格は落したい!」という方には新古車がおススメです。
中古車になるとどうしても車の仕組みやメンテナンス方法を多少知っておいて、日々対処していく必要があります。
お金も、時間も、労力も掛けたくない人は折衷案で新古車でしょう。
新古車って「展示に使用していた車」等なので、新品ではないけど、総走行距離はまだ少なく、ほとんど新車と変わらない状態で乗り始める事が出来ます。
それに、車は生き物(?)なので一定期間以上空けずに動かしていないとよろしくないそうで、新車でずっと停め置かれている車よりも、たまにエンジンを動かしている車のほうが‘持ち’がよかったり、ということもあるそうです。
中古車の購入を考えている人でも、軽なら予算100万円切るくらいで新古車買えるレベルなので検討に加えるのは「アリ」です。
実際見に行くと、中古車と数十万程度の価格差で新車同様の車に乗れるなら悪くない、と私も心揺らぎかけました(笑)
1-3.価格最優先!中古車
やはりコストを一番抑えられるのは中古車です。しかし価格の幅も広ければ、車の種類・状態も十人十色で「安物買いの銭失い」になる危険もある。
そうならないようスペックを聞いた段階で、良い・普通・悪いの判断が出来るくらいには車を実際に見に行き、一時的にでも相場観を身に付けられるとベストです。ここは是非、車鑑定士になった気分で楽しんで下さい。
次の章で私が中古車販売店に見に行った時の判断基準と鑑定(笑)した実際の車を紹介していくので、まだ「チンプンカンプンよ!」って方は頑張ってスクロールしてください。
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2.実際に中古車販売店に行ってみよう
2-1.希望スペック
中古車を買う方は、新車を買う時のようなザックリした希望だけだとなかなか購入まで進まないor微妙なスペックを掴んで終わることになりかねません。
具体的なスペックを提示できるようになりましょう。
今回私が重視した項目が優先順に
- 価格はぶっこみ50万円以下
- 走行距離10万km以下
- タイミングチェーンvsタイミングベルト
- 車検のタイミング
- 軽にこだわらない(コンパクトカーや普通車も検討対象)
- 前オーナーはどんな人だったか
主に上記6点。それぞれ見ていきましょう。
2-1-1.価格はぶっこみ50万円以下
始め私は「車輪が4つあって動けば何でもいい」という、だいぶナメた事を標榜しており、購入予算はなんとなくぶっこみで20-30万円を想定していました。ぶっこみと言うと、車検代等諸々も含みますので本体の代金は10万円台とかのレベルになってきます。
しかし実際に見ていく中で、20-30万円台で買える車だと粗悪なものに当たる確率が非常に高くなり、中古車販売店で働く知人に聞くと「その価格帯では本当にボロ。売る側としては3か月以上の整備保障は付けたくないレベル」と言われてしまいました。
ですので途中から止むなく予算を50万円に引き上げました。
私の場合は、毎日乗る距離が結構ある前提だったので50万出しても4-5年乗れるものはないと考えた方がよく、70-80万円である程度のモノが渡せるだろう、ということで「確実さ」をお金で買うイメージでした。
価格の指標をまとめると
- 20-30万円→マジでボロ
- 50万円 →ボロorある程度のレベルが半々
- 70-80万円→ボロにあたる確率が低くなる
という感じです。あとは自分で車を見極める‘眼’次第。
車の善し悪しが分かる友人や知り合いに付いて来てもらえるなら、極力一緒に見に行くのが一番だと思います。
2-1-2.走行距離10万km以下
10万kmが一つの目安というのはよく言われている事なのですが、なぜかというと10万kmでタイミングベルト・タイミングチェーンの交換時期になるからです。
それも昔の話で、今時の国産車は性能が良いので10万km走っても大丈夫、とも言われています。
タイミングチェーンとは何か、というのは私はこちらで勉強しました。
読むの面倒くさい人は、タイミングベルト・チェーンはエンジンにおいて非常に重要な部品であって、ここに不調をきたすと車が動かなくなる、ということだけは覚えておいてください。
そして、ここが経年とともに劣化して切れてしまって(特に材質の特性上、ゴムは切れやすい)、交換という話になると、お金がかかります。私が実際に聞いた日産の軽のモコで約5万円くらい。
なぜこんなに金額が嵩むかというと、このタイミングベルト・チェーンはエンジンルームの一番奥にあるため、取り換えるのに各種パーツを一旦はずしてから取り換えないといけないので手間がかかるためだそう。
2-1-3.タイミングチェーンvsタイミングベルト
ではチェーンとベルト、どちらが良いのかということですが、やはりベルトは素材がゴムなので劣化によって切れてしまう可能性は高く(チェーンも手入れを怠ると切れます)、両者を比較してチェーンのほうが耐久性があるということだったので、可能な限りチェーン希望で探しました。
と、言ってもメーカーの車種によって採用している方式が異なったりするので、「もし可能なら」程度の希望にとどめておいて良いかと思います。
参考までに、各メーカーがベルト・チェーンどちらの方式を採用しているか書いておきますと
- スズキ →すべてチェーン
- ダイハツ→ほとんどチェーン、一部車種のみベルト
- マツダ →すべてチェーン
- ホンダ →すべてベルト
- スバル →すべてベルト
- 三菱 →ほとんどベルト、一部車種(アイ)のみチェーン
- 日産 →モコ、ピノがチェーン(スズキ車なので)、他はベルト
こんな感じです。
スズキ・ダイハツ・マツダがチェーン方式ということ、それに加えて日産のモコ・ピノもチェーンと覚えておくと良いでしょう。なぜなら50万円以下で探すと日産のモコとダイハツのライフを提案される確率が異様に高いからです(笑)
日産のなかでもモコとピノはスズキで造られた車種なので、ここだけチェーン方式となっています。
2-1-4.車検のタイミング
これも重要なポイントです。なぜなら基本2年に一回の車検は法定整備のみで軽でおよそ3万円、普通車でおよそ5万円~、ここに+α業者毎の車検費用が上乗せされます。この+αはザックリ5-10万円するというのが一般的な見積りです。一回の車検で結構な金額が飛んでいきます。
もし仮に全く同じ条件・価格で
- 車検を済ませたばかりですぐに乗り始められる車
- 乗り始める際に車検を通す必要のある車
両者があるとするなら、前者がお得ということになります。
車を買い替え・乗り換えする際は車検の時期が来る前に車を下取りに出すオーナーが多いので、中古で出回っている車にはすぐに車検が迫っていたり、すでに車検が切れていたりする場合が結構多いです。
2-1-5.軽にこだわらない(コンパクトカーや普通車も検討対象)
軽自動車の中古車市場での相場は、結構高いです。なぜなら、やはり女性や高齢者で中古の軽購入を検討する人が多く、需要が高いためです。購入後の維持費も一般的に軽の方が安く済みます。
私も軽だけに絞って探してもらうと、予算50万以下ではかなり限られた件数しかヒットしませんでした。そこで普通車も購入検討の対象に加えたところ、結構選択肢が広がりました。
今時は普通車でもあえてコンパクトに作られている車種があるので、予算の縛り等で探してもなかなか軽の良物件が見つからない場合は普通車にまで視野を広げたほうが良いでしょう。
2-1-6.前オーナーはどんな人だったか
前オーナーがどの様に車を乗っていたのかによって、車の傷み具合や手入れの具合が変わってきます。前オーナーの属性を聞いて、車の状態の判断材料にすることができます。
例えば前オーナーが男性で喫煙者であった場合、どんなに社内やエアコンをクリーニングしていてもニオイが気になることは多いでしょう。一番きれいに使っている確率が高そうなのは女性のワンオーナーですね。
さらにセカンドカーとして使われていた車は経過年数の割に走行距離が少なく、比較的良好な状態を保っていることが多いです。
あくまで付属的な要素ですから、良い車が見つかったらついでに聞いておくくらいで良いと思います。購入しようとする中古車との今後の付き合い方の参考にもできます。
あとは、事故歴の有無は本体価格に直接影響します。事故の大小に関わらず、車の修理歴があると事故歴としてカウントされるそうです。事故歴がある場合はどの部分をどの様に破損して、修理したのか確認しておきましょう。
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