2016-10-25
最終更新:2016-11-10
ご無沙汰しています、BLOGを約1ヶ月お留守にしてしまいました。
久々の更新でございます。
この約一ヶ月の間何をやっていたのかと言われれば、10月22日(土)・10月23日(日)に行われた平成28年 後期の保育士試験の受験のためスパートをかけていました。(今回の試験、「子どもの食と栄養」でこの‘スパート’って単語出てきましたね笑 単体で使うことってあまりないので見た瞬間は違和感がありましたが。)
今回受験してみての雑感をまとめてみます。
ちなみに私は今回が保育士試験、初受験。全9科目を2日間がっつり受けてきました(´・ω・`)
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このBLOGのこの記事にたどり着いて読んでくださっている方々は既知のことと思いますが、保育士試験の合格基準は科目ごとに6割以上得点できれば科目合格、全科目合格者のみ12月に行われる実技試験へとコマを進めます。
配点はありません。20問ある科目は12問以上正答できればOKです。
「教育原理」と「社会的養護」のみ各10問ずつでワンセット、両科目とも同時に6割以上得点で合格です。
私はこちらのサイトで自己採点してみました。
さて、それでは[保育の心理学]から。
問4 保育所に通っている子どもの場合、次のブロンフェンブレンナーの生態学的システムに関する【Ⅰ群】の語句と【Ⅱ群】の説明を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
正答:4
これ、解けませんでしたw
子どもにとって一番近い環境から順に
マイクロシステム→メゾシステム→エクソシステム→マクロシステム
ん?クロノシステムは初めて聞きました。大枠の意味としては時間の経過・経験するライフイベントを示す言葉のようです。
正答では、クロノシステム=きょうだいの誕生。
マイクロシステム=保育所
メゾシステム=家庭と保育所の関係
エクソシステム=保護者の職場
マクロシステム=日本文化
これは、各システムの具体的な関係の範囲を理解・記憶しておかないと解けませんでした。
問17 次の文は、ストレンジシチュエーション法を用いた、アタッチメント(愛着)のアセスメントに関する記述である。
【実験現場】
月齢15ヶ月の子どもが母親と一緒にいる。その後、母親が部屋を出て、子どもが一人残った(分離場面)。その3分後に母親が部屋に戻り、子どもに再開した(再会場面)。
【設問】
次の文のうち、この再会場面におけるアセスメントについて適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A :再会場面では母親に駆け寄ったが、接触する前に踵を返して、もと居た位置に駆け戻った。この子どもの母親に対するアタッチメント(愛着)には、不安定な部分があると考える。
B:分離場面で泣いていたが、再開場面で母親に駆け寄りぴったりと抱きついた。まもなく泣き止み、母親から離れて遊びだした。この子どもは、安定したアタッチメント(愛着)を持っていると考える。
C:分離場面でまったく泣かずにおもちゃで遊んでいたが、母親と再開すると3分間大声で泣き続けた。この子どものアタッチメント(愛着)には不安定な部分があると考える。
D:分離場面では立ったまま泣き続けていた。再会場面では、泣き止み、その場に座り、おもちゃで少しの間遊んだが、再び泣きだし、泣きながら仰向けに倒れた。この子どものアタッチメント(愛着)には、不安定な部分があると考える。
正答:1
なんとなんと、全部○ですって。いやー、なんて具体的すぎるケースシュミレーションなんだ、難しい。
これはなかなかの難問だと思います。アタッチメントの意味・内容を理解した上で、それが実際の行動にどう表出するかまでを認知していないと解けない問題でした。
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さて次は[保育原理]、こちらは極端な難問や奇問はなく難易度としては`易しい'部類だったのではないかと。
自己採点では20問中18問解けていましたし、間違えた2問(問7、問20)も自身の勉強不足だと判断できるものでした。
試験の最中も他の科目と比べて「解けてるなー」という手応えが確実にありました。
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3科目[児童家庭福祉]です。私の勉強不足なのか何なのか、めっちゃ難しかった印象です。
全体的に一捻りある問いが多い(と感じた)なか、特に試験中「うぇッ」ってなったのが下記の問題。
問7 次の【Ⅰ群】の施設種別と【Ⅱ群】の施設数(平成26年10月現在)を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A:児童自立支援施設
B:乳児院
C:母子生活支援施設
D:情緒障害児短期治療施設
E:児童養護施設
【Ⅱ群】
ア:38 イ:133 ウ:602 エ:58 オ:243
正答:4
つまりは児童自立支援施設が58か所、乳児院133か所、母子生活支援施設243か所、情緒障害児短期治療施設38か所、児童養護施設602か所です。
施設数の多い順に児童養護→母子→乳児→自立支援→情短です。
これはきちんとテスト対策やっていたら解けた問題ですね。テキスト解いているだけだとなかなか網羅は難しい部分になると思います。資料となる元データにあたる必要があります。
参考までに、厚生労働省の社会的養護の施設等について(数字は平成23年)。
問12 次の文は「乳児家庭全戸訪問事業」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A:「児童福祉施設」に規定された事業であり、子育てに関する情報の提供並びに乳児及びその保護者の心身の状況及び養育環境の把握を行うほか、養育についての相談に応じ、助言その他の援助を行うことを目的とする。
B:2013(平成25)年4月1日現在、1,742市町村(特別区を含む)全ての自治体で実施されていた。
C:保健師や助産師、看護師の他、保育士や母子保健推進員、愛育班員などの一定程度の知見を持っていれば、事前研修が免除され、幅広く人材を発掘し、訪問者として登用して差し支えない。
D:生後4か月までの乳児のいる全ての家庭を訪問し、支援が必要な家庭に対する提供サービスの検討、関係機関との連絡調整等を行う。
正答:3
A:○
B:×
C:×
D:○
という組合せが正答です。Bの全ての'自治体で実施されている'は×なんですね。名称では「全戸」になっているので、てっきり全ての自治体で実施されているものと思っていましたが…。
実施していない理由は'「母子保健法に基づく訪問事業で対応可能である」(68.9%)が最も多く、次いで「乳児家庭全戸訪問事業以外の同様の事業を既に実施している」(43.7%)、「訪問者が足りない」(18.4%)であった'そうな。
そうですか、ほえぇ…。
問17 次の文は、少年非行への対応等に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A:「少年法」における家庭裁判所の審判に付する少年は、犯罪少年、触法少年、虞犯少年の3つに分類されている。
B:児童自立支援施設は、不良行為をなすおそれのある児童を専門とした通所施設で、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行うことを目的とする施設である。
C:刑事処分可能年齢は16歳とされていたが、平成12年の「少年法」の改正で14歳に引き下げられた。
D:平成12年の「少年法」の改正で、犯行時16歳以上の少年が故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪の事件については、保護処分を適当と認める場合を除き、検察官送致決定をするものとされた。
E:少年院は、「少年院法」に基づき初等少年院、中等少年院、特別少年院及び医療少年院の4種類であったが、平成27年6月1日施行の「少年院法」改正により、第1種~第4種少年院に区分することとなった。
正答:3
正答の組合せは
A:○
B:×
C:○
D:○
E:○
AとBの正誤はわかるのですがC・D・Eが分からず、選択肢3と4で悩みました。
Eの少年院の記述に関して少し調べました。
改正前は下記の分類、名称です。
初等少年院: 心身に著しい故障のない、おおむね12歳以上16歳未満の者を収容する。義務教育が終わっていない少年(中学生)を対象としており、15歳でも中学校を卒業していれば、基本的に初等少年院に送致されることはない。よく「初等少年院だと期間が短い」や「初等少年院は楽」というような誤解がありますが、初等・中等の違いは単純に「年齢」。
中等少年院: 中等少年院とは心身に著しい故障のない、おおむね16歳以上20歳未満の者を収容する少年院。中等少年院に収容される少年の非行事実としては、窃盗・傷害・暴走・ひき逃げ・恐喝・強盗・強姦などが多い。
特別少年院: 特別少年院とは、心身に著しい故障はないが、犯罪傾向の進んだおおむね16歳以上23歳未満の者を収容する少年院。(ただし、16歳未満の少年院収容受刑者も収容可能)特別少年院に収容されている少年の非行事実としては、強盗傷害・強盗致傷・強姦致傷・傷害致死・殺人未遂などの重罪行為が多い。過去に初等・中等少年院に入院したことのある少年や、暴力団に所属している少年ヤクザなどが主に収容される。
改正後、
- 初等・中等少年院→第1種
- 特別少年院→第2種
- 医療少年院→第3種
改正前は、特別少年院入所者は「特少帰り」と社会的にレッテルを張られたり、逆に不良グループ内では箔付けになっていたのだとか。
少年院の分類まで試験の範囲として勉強する人はなかなかいないのでは(-_-;)個人的に興味があったり、知識のある人は解けた問題かもしれませんね。
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残りの社会福祉・教育原理・社会的養護・子供の保健・子どもの食と栄養・保育実習理論はこちらから。
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